正確なジオメトリーで走行する
MBX5R/Tのフロントサスペンションはボールコネクト方式を採用し、自由に車幅やキャンバーを設定出来るのが最大の特徴です。 ジオメトリーを正確に出してこそ、本来の性能を発揮します。
従来は定規やノギスで測定し、大変な時間を費やしセッティングしていましたが、このサスアームゲージを使用する事により、瞬時に最適な車幅を出すことが出来きる大変便利なツールです。
セッティングスタンドと同様のステンレス素材を採用し、磨耗を抑え「ロングライフ」を実現。 使い勝手を考え、ゲージを持ちやすいように大きめに製作しております。
最適なジオメトリーを探る
注 ピボットボールの締めこみ具合で数値は変化しますので、参考値としてください。
? ダンパーを前後取り外し、テンションをかけないようにします。フロントロアサスアームとフロントアップライトの間にサスアームゲージを差し込みます。 このとき、測定する側のフロントアップライトは直進状態にしておきます。 |
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? ピボットボールを締め込みます。
締める量は、サスアームゲージにフロントアップライトが軽く触る位にしておきます。
その後、サスアームゲージを抜くときに、「少し抵抗を感じる」 位をスタートポイントとし、微調整を行います。 |
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? フロントアッパーアームも?の工程と同様です。 |
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? こちらもサスアームゲージを抜くときに、「少し抵抗を感じる」位締め込めば良いかと思います。 |
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? ステアリングロッドのボールリンク間は、16.1ミリに設定してみました。
ターンバックルは0.5ミリピッチのネジが切っていますので、180度回転させることで、約0.5ミリ長さが変化します。 |
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? トーインの設定でトレッドは変化しますが、サスアームゲージを抜くときに「少し抵抗を感じる」位締め込むと、272〜273ミリ位のトレッドになります。 |
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? トーインの設定によってトレッドは多少変化しますが、16.1ミリの場合(説明?参照)、272.5ミリの設定になりました。 |
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? 無限精機のプロスペックツールには、90度ごとに刻印が刻まれています。 ピボットボールは1ミリピッチのネジが切ってありますので、両側のピボットボールを180度緩める事で、トレッド幅を約1ミリ広くすることが出来ます。
ロアサスアーム側を調整した場合、アッパーアーム側も同様に調整する事で、キャンバー各は一定に保たれます。
ピボットボール
両側緩め角度 |
トレッド幅 |
0度(基準値) |
272.5ミリ |
90度 |
273.0ミリ |
180度 |
273.5ミリ |
270度 |
274.0ミリ |
360度 |
274.5ミリ |
※上記基準値はピボットボールの締めこみ具合で変化しますので、参考値としてください。 |
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サスアームゲージを使用する事により、正確なジオメトリーを得る事が出来ます。
上記説明の内容で、キャンバーは約2度付く設定になります。
このサスアームゲージは、若干ナロー気味のトレッド設定となり、1ミリのワイドホイルハブを装着する事を前提に設計しております。 ナロートレッドにする事で初期反応が鋭くなり、逆にワイドトレッドにしていくと初期反応が鈍くなる傾向になります。
※トレッドを調整する場合、同時にステアリングロッドで、トーイン/トーアウトを調整してください。
基準となるトレッド幅を見つけるために、色々な調整にトライしてください。 きっと好みのフィーリングが見つかるはずです!